まず血圧を測る習慣をつけましょう。
上腕カフ型血圧計を使い、毎日、朝と夜に正しく計測し、記録しておきましょう。
脈拍数から心臓の動きを知ることができます。日頃から脈拍数も測りましょう。
朝、起きたら・・・
起きたら1時間以内に測ります。
排尿後に測ります。
食事や薬を飲む前に測ります。
夜、寝る前に・・・
寝る前に測ります。
夕食をすませ、薬を飲んでから測ります。
入浴後、1時間以上してから測ります。
排尿後に測ります。
計測手順
・いつも同じ姿勢で座って測ります。
・腕が出やすい服装で測ります。
・数分間安静にして測ります。
・カフは、ひじの少し上、心臓の高さに巻きます。
・計測中は会話をしないようにします。
高血圧というのは、血圧が高いという1つの症状です。
たまたま測った血圧が高いときには血圧が高いといえますが「高血圧症」とは言い切れません。
高血圧症とは、くり返して測っても血圧が正常より高い場合をいいます。
くり返しの測定で最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。
このような場合は医師にご相談したほうがよいでしょう。食事運動療法、禁煙といった生活指導を主体に必要に応じて降圧剤の投薬をおこないます。
心臓は1日に約10万回も拍動しています。この拍動のリズムが乱れた状態が不整脈です。
ご自身で動悸を感じたときに脈を触れてみてください。
・脈がとぶ。
・脈が早くなったり、遅くなったりする。
・脈が乱れる脈がとんだりする。
上記であれば不整脈であるかもしれません。一度医師の診断を受けてみましょう。
不整脈以外にも甲状腺疾患、自律神経失調症、心臓神経症、肺疾患などが原因のことがありますので問診や検査で鑑別診断をおこないます。
胸が痛くなる疾患は狭心症や不整脈などの心臓病、ほかに動脈解離、気胸、心臓神経症、逆流性食道炎、気管支炎、胸膜炎などがあります。
診察時のくわしい問診で疾患の検討をつけ必要な検査を行い診断していきます。
代表的な狭心症は、心臓をとりまく冠動脈という血管が、ある場所で内腔が狭くなりその先が血流障害となるため胸が痛い、胸が重い、胸がしめつけられるといった病気です。動脈硬化をおこしやすい糖尿病、高血圧、高脂血症といった成人病をお持ちの方や喫煙者の方が多く、30歳以上で発症する可能性があります。問診や諸検査で狭心症の可能性の高い方は冠動脈造影検査をして確定診断をします。
狭心症の症状が典型的ではないが否定しきれないときは造影剤をつかったCT検査で冠動脈造影ができるようになりました。
心房に1分間に300以上の頻度の電気的興奮が生じている不整脈です。
しばしば心拍数は安静時でも毎分100以上の頻拍となり、心臓に負担がかかりやすく動悸や労作時の息切れの原因となります。
心房の高頻度の電気的興奮のため、心房筋は小刻みに動いているだけで心房全体の収縮や弛緩がなくなります。
そのため左心房の特に心耳といわれる場所では血液のよどみができて心内血栓ができやすくなります。
できた血栓は心臓から流れて脳血管でつまり脳梗塞になる可能性があります。
心房細動になっても動悸や息切れなどのなどの症状がなく突然脳梗塞となるケースがあります。
治療は発作を予防する治療、脈拍を調節する治療、血栓を予防する治療があり、個別に病状を把握し治療を行います。
狭心症、心筋梗塞、弁膜症、心筋症、大動脈瘤、動静脈疾患、不整脈などの診療を行っております。
胸痛、動悸、息切れ、息苦しさ、むくみ、めまい、失神など心臓病に関係した症状のある方は、弁膜症などの心臓病や狭心症、動脈硬化、不整脈がないか調べてみましょう。また、血圧コントロール不良でお悩みの方はご相談下さい。
当院でできる検査:
心臓エコー検査、頸動脈エコー検査、血圧脈波、24時間ホルター心電図、連携医療機関による運動負荷検査、冠動脈マルチスライスCTや心筋シンチグラム
心臓病や不整脈でこれまで治療されていた方で、転居のためにかかりつけ医としてご希望の方はお越しください。
ワーファリン服用の方もPT-INR迅速採血によるワーファリン量のコントロールができます。