当院では以下の予防接種を行っています。
品川区の推進する定期接種:
DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)DT(ジフテリア、破傷風)MR(麻疹、風疹)日本脳炎
任意接種:
水痘、おたふく、肺炎球菌、麻しん、風疹、インフルエンザ、Hib(インフルエンザ桿菌b)、子宮頸がん
ご希望のワクチンを取り寄せますので、お電話または会計窓口にて、事前に御予約をお取り下さい。
尚、インフルエンザの予防接種は、卵アレルギーのあるお子様で完全卵除去されている方は、当院では行いませんのでご了承下さい。
1 診察券、2 母子手帳、3 記入済みの問診表が必要です。自宅で熱を測り平熱であることを確認してからご持参ください。
診察をご希望の方は保険証や医療証も持参願います。できれば日頃の健康状態をよく知っている保護者の方が御連れください。
次のような場合は延期となります。
・発熱をしている。(通常37.5℃以上)
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかである。
・麻しん(はしか)、風疹、おたふくかぜ、水痘(水ぼうそう)、突発性発疹、手足口病、インフルエンザ等にかかり治癒して間もない。
標準的には次のように間隔をあけて接種します。
・麻しん(はしか)→治ってから4週間程度
・風疹、おたふくかぜ、水痘→治ってから2〜4週間程度
・突発性発疹、手足口病、伝染性紅斑等→治ってから1〜2週間程度
上記に限らず体調不良の際は予約日を延期しましょう。
我が国では、年間約2〜3万人のこどもが菌血症(血液の中に細菌が入り込み、全身に炎症を起こす状態)をおこし、そのうち1000〜2000人の子供が細菌性髄膜炎を発症しています。
死亡率が5%〜10%、後遺症も25%と高く、一刻も早く診断し、適切な抗生剤の点滴治療が必要な病気です。
髄膜炎の原因菌として約60%が"ヒブ(Hib)"(インフルエンザ菌タイプbという細菌。ウイルスではありません。)で、20〜30%が肺炎球菌です。
どちらの細菌も、小児にとっては珍しくない中耳炎や肺炎の原因でもあります。
髄膜炎を"かぜの始まり"と見分けることが非常に難しいこと、またどちらの菌も、抗生剤が効かない耐性菌の率が高くなってきたという二つの理由から、ワクチンで予防することが大変重要です。
海外では2000年ころから、約100ケ国で使用が始まり、安全性や有効性は明らかになっています。
接種対象者は、ヒブワクチンは2ヵ月〜5歳、肺炎球菌ワクチンは2ヵ月〜9歳。どちらも基本は計4回接種ですが、開始年齢によって回数が異なります。
(予約が必要です。ご予約、料金につきましては受付でおたずねください。)
A:インフルエンザワクチンは効かない、とよく言われます。確かに、ワクチンを接種したのに罹ってしまったという話はよく聞きます。
ワクチンを接種していればかかっても軽症で済むと考えられていますが、はっきりとした証拠はありません。
接種した人の中からも脳炎・脳症の患者さんが出ています。
ただし、以下のようにワクチンで発病を予防できれば肺炎も脳炎にもなりませんし、異常行動もありません。
厚生労働省の研究班の報告では1歳から6歳のワクチンの有効率は20〜30%だということです。
これはどういうことかというと、ワクチンを接種した人たちはワクチンを接種しなかった人たちに比べて発病する人が20〜30%少なかったということです。
ワクチンを接種した人100人、接種しなかった人100人の集団があるとします。
有効率30%というのは、接種しなかった人の集団では20人がインフルエンザにかかったとしたら、接種した人の集団では14人かかるということです。
この差をどう見るかによって評価が分かれるでしょう。
●1歳以下の乳児には、強くはお勧めはしません。
ただし少ないながら効果は期待されていますので、保育園などの集団生活しているお子さんで少しでも感染のリスクを減らしたい、そうでなくとも安全に行きたいとお考えなら接種してもよいでしょう。
●1歳以上で保育園・幼稚園・学校などの集団生活をしているお子さんには接種をお勧めします。
●小さいお子さんのいる家庭では親や兄弟が接種することで感染のリスクを下げることをお勧めします。
●ワクチンの有効率は高くありませんが、現在のところ科学的に有効性が証明されている予防法はワクチンだけです。